ネイティブの間ではwhy don’t you 〜? あるいは why don’t we 〜? という表現はよく使われていますが、皆さんはどうでしょうか?
使いこなせている以前に意味の理解すら曖昧かも……なんて人もいるかも知れません。
これが正しく使えるとあなたの英語表現の幅がグッと開きます。ぜひこれを機会にマスターしてしまいましょう。
why don’t you 〜? の意味
まずはwhy don’t you 〜?から見ていきましょう。
Why don’t you 〜?
①何で〜しないの?
②〜したらどう?/〜してみてはどうですか?
多くの日本人が混乱する理由は、普通はWhy do youで慣れているのに、それが否定形、しかも疑問文とういう色々変形させられた結果、「なぜしないのか?」という文字通りの意味と「〜したら?」という教えられた意味を混同してしまうのです。
そのため「見たことあるけど結局よくわからない」で終わっているケースが多い様です。
なので元からwhy don’t you 〜?の意味は2つあると覚えておくと良いでしょう。
一つ目はそのままの意味です。Why do you 〜?が「何で〜するの?」なのでそれの否定型で「何で〜しないの?」になります。
二つ目は〜したらどう?という提案です。
こう考えるとわかりやすいと思います。
なぜあなたは〜しないのか?という1番の意味はつまり、自分は相手が〜した方がいいと思っているわけです。それが〜した方がいいんじゃない?という助言の様な感じになり、〜したらどうですか?という提案になります。
ここで問題が発生します。「何で〜しないの?」と「〜したらどう?」は日本語ではだいぶ違う表現ですよね?
一つの表現に2つ違う意味があるならどうやって見分けるのか?
それはその時の状況や会話の流れから判断します。一見難しい様に聞こえるかも知れませんが、実際にあなたその場にいれば感覚的にどちらの意味で使われているのか見分けられます。
相手にwhy don’t you〜?と言われた時に、相手が自分のしている行動を理解できていない、純粋な質問ならば1番の意味です。反対にその前の会話であなたが何かの判断に迷っている様な状況ならば、相手はあなたに提案をしたと理解できます。
Why don’t you wear your jacket? It’s very cold outside.
何でジャケット着ないの?外すごく寒いよ。
Why don’t you go to Harajuku? It’s a popular place to visit.
原宿に行ってみたら?人気スポットだよ。
Why don’t you ask him? He knows everything.
彼に聞いてみたら?何でも知ってるよ。
why don’t we 〜?の意味
Why don’t weの場合は「私たち」への提案なので、「〜しようよ!」「〜しませんか?」になります。
Why don’t we play soccer?
サッカーしようよ。
Why don’t we go shopping?
買い物に行こうよ。
Why don’t we take a bus? It’s faster.
バス乗ろうよ。その方が早いよ。
余談ですが、アメリカにWhy Don’t We という人気ボーイズバンドがあります。

出典:Why Don’t We
メンバーの一人が「Why don’t we for a boy band?」(ボーイバンドを作ろうよ!)と言ったことが由来だそうです。
海外ドラマに出てきたwhy don’t you 〜?
Why don’t you/we 〜?は本当に頻繁に出てくるのでわざわざ紹介する必要もないのですが、一応SUITSから個人的に好きなシーンを選びました。

出典:USA Network
主人公のマイクは見ただけで瞬間的に記憶できる特殊能力を持っています。それを悪用して人の弁護士試験を代わりにうけお金をもらっています。
シーズン1のエピソード1の冒頭で、試験官にバレそうになったシーンがこちらです。
マイクはテストの後、依頼された男の家に行きお金をもらいに行きます。その時のセリフです。
男:What did you get me?
(何点とった?)
マイク:What I said I was going to get you. A 158.
(言っただろ。158だよ。)
男:I told you I wanted a 175.
(175が欲しいんだってば。)
マイク:And I told you only one out of 100 people can score that. You’re a B- student. You got a 1,000 on your SATs. If I get you a 175, they’ll know you cheated.
(それは100人に一人しか取れない点数だ。なのに君の成績はB-でSAT試験では1000しか取れてない。俺が175とったらズルしたのがバレる。)
男:So, only a genius loser can get a 175?
(天才のバカは175取れるのか?)
マイク:Actually, no. I would get a 180. Now, can I have my money, please?
(俺なら180取れる。お金ちょうだい。)
(男がマイクにお金を渡す。)
マイク:Whoa. This is only half.
(おい、半分しかないぞ。)
男:Then why don’t you go call the police?
(じゃあ警察でも呼べば?)
(男がドアを閉める。)
出典:SUITS Season 1 Episode 1
マイクが自分が頼んだ通りの点数を取ってこなかったので、怒っているのです。二人は共犯なので警察など呼ぶはずのないマイクに向かって「じゃあ警察でも呼べば?」と言って、代金の半分しか払いませんでした。
映画や海外ドラマを使った英語学習法の記事をまだ読んでいない方は、まずは目を通すことをお勧めします。
映画を使った映画学習法
海外ドラマを使った英語学習法
SUITSを観よう!
SUITS はアメリカの人気動画配信サービス、Huluで観ることができます!
他にもドラマならフレンズ、ビックバンセオリー、プリズンブレイク、ゲームオブスローンズ、ウォーキングデッド、ゴシップガールなど有名人気ドラマを取り揃えています。
作品数は何と6万本以上!!
2週間無料トライアルができますので、ぜひ登録してみてください!
↓Huluの2週間無料トライアルはこちらから

コメントを残す