今回の中級編では便利なイディオムを紹介いたします。
英語中級者にありがちな事と言えば、何度も同じ単語や表現ばかりを使ってしまう事です。
例えば、忙しいという時に “I’m so busy” ばかり使ってしまうと、それ以外で表現できるチャンスを失っているのです。この場合、busyの代わりにhecticやswampedなどを使うこともできます。どれも多忙、忙しいを意味します。
単語や表現を繰り返し使うことは定着させる上でとても重要なことなのですが、ある程度身に付いてきたら他の表現にトライすることも次のステップへ行くために非常に重要です。
今回はそんなマンネリ化から抜け出すチャンスのきっかけになるような表現、get a grasp onを紹介します。
get a grasp onの意味
understandに代わる表現ですが、ニュアンスの違いとしてはunderstandは通常の理解に対し、get a grasp onはしっかりと理解しているという感じです。
元々graspは「握る/掴む」という動詞なので、そこから意味や状況をしっかりと掴んでいる=しっかりと理解している、というイメージで覚えましょう。
また、onの代わりにget a grasp of 〜 を使うこともできます。さらに、getの代わりにhaveを使うと「〜を理解している」になります。
それでは例文を見ていきましょう。
I’m trying to get a grasp on the trade war between the United States and China.
アメリカと中国の貿易戦争について理解しようとしている。
You really need to get a grasp on this math equation. Otherwise you’ll fail the exam next week.
この数式をちゃんと理解しないと、来週の試験落ちるよ。
Ken has been studying English for 5 years. He has a solid grasp on difficult English grammar.
ケンは英語を5年間勉強しているんだ。難しい英文法はしっかりと理解しているよ。
SUITSで出てきたget a grasp on
シーズン1のエピソード1の冒頭シーンです。弁護士ハーヴィーと顧客のジェラルドが言い争いをしているシーンです。
ハーヴィー:Well, Gerald, I specialize in troubled situations, and when I left here at 7:00 p.m, this deal wasn’t in jeopardy. So, I’m just trying to figure out what happened in the interim.
ジェラルド、私はトラブル対応専門だが、7時にここを退社した時には何の問題もなかった。その間に何があったんだ。
ジェラルド:We keep offering more money. They keep rejecting it. It’s last-minute bad faith bullshit.
もっと金をやるって言ってるのに断り続けるんだ。最後の最後で卑怯だ、ふざけるな。
ハーヴィー:It says here that Cooper won’t be staying on as honorary Vice President.
(これにはクーパー氏を名誉副会長にしないと書いてあるね。)
ジェラルド:That’s right. I don’t want him around.
(その通り。近くにいてほしくないからな。)
ハーヴィー:He wouldn’t be around. It’s an honorary position.
(彼は名誉職だ。実権はない。)
ジェラルド:I don’t give a shit.
(どうでもいい。)
ハーヴィー:Well, I think you do, because that’s what’s changed since I left, which means it’s you who’s been dealing in bad faith.
どうでもよくないでしょう。だってそれが俺が退社してから変えられた契約条件だから。ということは卑怯なのはお前だ。
ジェラルド:Well, now that you’ve got a grasp on what’s happened in the goddamn interim, what are you going to do about it? Because he’s not getting that title.
はい、これでお前が退社してから何があったのか分かっただろ。それでどうする?クーパーにはその肩書はやらない。
出典:SUITS Season1 Episode 1
YouTubeに該当シーンがありましたので良ければチェックしてみてください。(0:52〜)
understandの代わりにget a grasp onを使えたら、かなりのレベルアップだと思います。このように様々な単語や表現の違う言い方を模索するのも映画学習において非常に重要です。
もちろん似たような表現があっても100%同じ意味ではない可能性が高いので、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
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